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高橋さんのお米~令和の米騒動について~

当店は、開店から一貫して宮城県柴田郡柴田町の契約農家さん「高橋さん」の《ひとめぼれ》を鯛めしに使わせていただいています。
湧き水の水源近くの清く冷たい水で育つお米は、ゆっくりと美味しく成長します。
収穫されると稲を束ねて稲架(はさ)と呼ばれる横木に架け、太陽と風の力で天日干しされます。一般的な機械乾燥とは違い、じっくりと乾燥されるので、お米の風味や香りが損なわれにくく、独特の粘りやツヤが引き立つといわれています。
実際に、お米を研ぐときの水の吸い込むスピードもふんわりとお米に浸透するので、長毛種の猫の背中をなでるような(我が家の愛猫のような)そんな感触に似ています。
一般的にはギュッと吸水してジャリジャリとお米を研ぐのが一般的かと思います。最初の頃は、「こんなに違うのか!」と感動したほどです。
白米のままで食べても、おかずが不要なほど美味しいお米です。当店の鯛めしが美味しいと言っていただけるのは、九分九厘お米のおかげです。
この高橋さんのお米抜きには、当店の看板料理「鯛めし」が成立しません。
今回の米騒動で、もちろん、ご多分に漏れず値上げのお話がありました。
相場からしたら、従来の倍にしなくてはいけないとのこと。。。
でも、こんなお話をしてくださいました。

高橋さん「うちの田んぼの隣には、昔、あなたのお爺さん(※)の田んぼがあってね、田んぼの用水路に水を入れる用水路の門の開閉を担当してくれていた。お爺さんにはお世話になった。今、こうしてお孫さんにご縁がつながって恩返しが出来てうれしいんだ。 だから、いつまでできるか分かんないけど、とりあえず出来るうちは、、、」(※女将の母方の祖父)

そう言って、値上げも2割程度しか上げずにすませてくださいました。
おかげで、再度値上げをせずになんとか持ちこたえています。
世間では備蓄米の放出や輸入米とのブレンドなどのニュースで持ち切りですが、料理屋大三は、それとは無関係で、変わらず美味しいお米をご提供しております。

令和のマリーアントワネットが、「お米が無いなら、大三の鯛めしを食べたらいいじゃない?」と言ってくれることを願っています。なんてね。

当店の鯛めしは、鎌倉市のふるさと納税の返礼品にも承認されております。
通販で地方発送も行っております。もちろん、お持ち帰りもできます。
皆様のご予約、お問い合わせをお待ちしております。

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